さらば、Tシャツ

夏になれば、Tシャツを着る、これは若いころには当たり前のことだった。半袖といえども襟アリのシャツを着ると、生地が厚いから、暑くて汗をかきやすいし、なんといってもTシャツは気軽だった。その頃きていたTシャツは、そんなおしゃれなものではなく、ひどいものだと、あのHanesの柄もなにもない白いTシャツの何年も着古したものだったりした。えりくびがビローンと伸びてしまっているのも、結構平気できていたのだ。学生のころなら、これでも問題ないが、就職してからもこんな状態だった。会社は作業着が支給されるのだが、中にきる服がそのまま、学生のときのままだった。就職しても独身のころはこんな状態だった。

やがて、結婚し、状況が変わった。自分の服が、嫁さんの管理下に置かれたのだ。急にゴージャスになったとかではないが、あまりにもおかしな格好はしなくなったのだ。着古した服などは破棄されました。当然ながら、何年も着ていたようなTシャツはゴミ箱行きになりました。自分は正直なところ、どんな服が似合うのかわからなかったけれど、嫁さんによるコーディネートでかなりマシになりました。家では犬を飼っていて、服が傷みます。犬がじゃれて、服をかんだり引っかいたりするのです。生地の薄いTシャツなどは一発でやられてしまいます。犬にじゃれられるとノミがついていそうです。それで夏はフロントラインならぬ、値段の安いフロントラインジェネリックがかかせないのです。

結婚から、十何年経過し、私も中高年の仲間入りになりました。この歳になると、あまり変な服は着れなくなりました。若者が着るようなハデなものは避けます。エリなしシャツはまず着ません。この歳になって今更おしゃれになったということです。かといって、人に会う機会もそんなにはあるわけでもなく、数枚のシャツがあれば、事足りますね。もちろん、Tシャツは着ません。若いときはそうでもありませんでしたが、日にあたると日焼けするということもありますが、大変疲れるのです。